来てしまった。

こんにちは。反抗期の話を書こうと思っていたのに、気がつけば月経前症候群の時期となってしまいました。

 

1ヶ月って、早いですね。

17日くらいから始まった今月の症状は、

 

体のだるさ。微熱。頭痛。胸のハリ。吐き気。軽い腹痛。便秘。

 

音に敏感になって、子どもの声がキンキン響いたり、光に敏感になって、パソコン、ケータイ触れなくなったり、匂いにも敏感になって、柔軟剤が使えなくなったりもありますが、これは軽度です。

 

前回に比べると、だいぶ楽です。イライラの神は、初日に1回しか降臨しておらず、それも30分くらいで去っていきました。

 

ざまーみろー!いつまでも私を好きにできると思うなよって感じです。

 

微熱も今朝は下がっていて、体のだるさもありません。

 

調べれば調べるほど、これまでの私の生活が、PMSを悪化させまくる物だったという事がわかりまして・・・。

 

このPMS期間中は、食事の影響が症状に直結しがちだそうなんですが、

 

血糖値が下がりやすいから、空腹になるのはさけるべきで、なおかつ塩分と糖分のとり過ぎは、自殺行為らしいのですが、なぜかすごくおなか空くし、甘いものしょっぱい物が食べたくなて、

 

まともなご飯りもせずに、常に空腹の状態で、欲望のままに

 

朝から菓子パンを食べる(白砂糖多量摂取)

昼にポテトチップス食べる(塩分多量摂取)

 

晩ご飯作れないので、出前とってください・・・なんてのも、しょっちゅうでした。外食も塩分わんさかですよね。

 

午前中のイライラは、この菓子パンのせいで、昼からのダルダルは、このポテチのせいなのでは疑惑ですよ。

 

朝昼晩、緑黄色野菜をたくさん入れまくったスープを飲んで、おなかがすいたら、アーモンドかじって、豆乳飲んで、甘い物が欲しかったら、果物のジュースを少量飲むだけにしたら、

 

めっちゃラクー。1週間続く症状が3日で終わってしまったわー。

 

ここ1ヶ月、ほぼ毎日散歩したり、ストレッチしたのもよかったのかもー。

もしかして私、そんなに重くなかったのかもー。

 

という気持ちになってきました。

プラシーボ効果もあるのかもしれないけれど。

 

何より嬉しいのは、生理前1週間から生理が終わるまでずっと続いていた微熱(37.4℃くらい)が下がったことと、ダルだがすっきりしたこと。

 

まだ頭痛はありますが、これはロキソニン飲んでおけば大丈夫です。

 

あ、あとお風呂で、お湯にもぐるのも、頭痛にいいです。

「信じていた親友に裏切られ、橋の上から突き落とされて、水の中でぽこぽことのぼっていく泡を見ながら、主人公の男の子に助けを求めるヒロイン」ごっこです。騙されたとおもってやってみてほしい。お風呂上がりはちゃんと髪を乾かして、首や肩を冷やさないようにだけ気をつけてください。

 

最初の3日の症状はありますが、1ヶ月まじめに取り組めば症状が改善するようですね。低容量ピル飲むしか無いのかな〜なんて思ってましたが、希望が出てきました。

 

もし周りに、PMSきつそうな人がいたら、豆乳とアーモンドをそっと差し入れてあげてくださいね。

 

もともと豆乳そんなに好きじゃないけど、この時期に飲むと美味しく感じる不思議。脱水状態だとOS1が美味しく感じるみたいに、体が求めてるんでしょうかね。

 

それから、菓子パン、チョコ、ポテチは取り上げてください。

1ヶ月間取り組んだこと。

散歩。ストレッチ。

甘い物をひかえる。

野菜をたくさん食べる。

 

PMS期間中に取り組んだ事

塩分、糖分を控える。

緑黄色野菜をたくさん食べる。

空腹にならないように、こまめに食べる。

豆乳を飲む。

アーモンド食べる。

お風呂にしっかりつかって体をあたためる。

ストレッチ。

 

です。ぜひ。試してみてください。

vsイヤイヤ期の記録

こんにちは。

寒暖差の激しい日が続きますね。

 

今日なんか午前中は日が差してぽかぽかの春。

午後からは冷たい急風が吹き荒れる冬。

 

一日のうちに季節が行ったり来たりするので、体調もブレブレです。

 

さてさて。今日は、子どものイヤイヤ期について、備忘録がてら書いて行こうと思います。

 

うちの子の場合、はじまりは1歳半頃からだったと思います。それまでは、どちらかというとのんびりした大人しい子だったのに、この時期から突然全拒否モードに突入。

 

おむつ替えも嫌。ご飯も嫌。お出かけも嫌。寝るのも嫌。起きるのも嫌。歩くのも嫌。だっこも嫌。ベビーカーも嫌。

 

一番困ったのは、激しい癇癪です。気に入らない事があるとすぐに倒れ込んで、どこであろうと大の字に寝転ぶ事。

 

とにかく大声でひとしきり泣きわめいて、その後は静かに空を見上げて横たわり、頑として動かず。抱き上げようとすると、再び泣きわめいて全身全霊で拒否。

 

このセミバクダン型抗議活動は、散歩中でも、ショッピングモールでもおかまいなしで行われるので、外に出かけるのが嫌になって、引きこもりがちになりました。そのせいでお互い更にストレスが溜まるという悪循環。

 

この時期は、子どもが理解している言葉も少なく、「私の言っている事が伝わらない。もちろん子どもはしゃべれないので、その言い分もわからない。」と思い込んでいたし、ただ、嫌だという意思だけが伝わってくる状態でした。

 

病みました。本当に病みました。

 

イヤイヤ期は2歳からのはずなのに、早すぎる。もしイヤイヤ期だとしたらこんなにひどいのはうちの子だけじゃないのか。

今までの育て方が悪かったのか。私の接し方が悪いのか。

あの子は同じくらいの歳であんなにいい子なのに。

どこへ行っても、うちの子みたいにひっくり返って泣きわめいてる子はいない。

などなど。

 

ネットでイヤイヤ期について読みあさり、育児書とか、育児雑誌などに書いてある方法を試してみたり、色々取り組むものの、何をしても結局ひっくり返る息子にいらだちが募り、あんなに小さい子どもを布団に放り投げたり、枕を投げつけたりもしました。

 

このままではいけないと、少し遠出して子ども館へ行った時のことです。案の定、他の子のおもちゃを欲しがってひっくり返っている息子をみて、職員さんが一言「あら、順調ね」と言ってくれて、

 

正直、はぁ!!!????

 

って感じでした。完全に滞っていると思っていたので、本当にびっくりしました。

職員さんが言うには、

 

「イヤイヤ期は反抗期」「自分の意志を主張した結果こうなる」「あんなに小さいのに、自分の気持ちがしっかりあるなんてすごいことだ。」「母親を信頼しているから安心して反抗できる」

 

とのこと。どれもネットや本でたくさん見聞きした内容なのに、実際に子どもを見た上で言ってもらえた事で、心にストンと落ちてきて本当に安心したし、嬉しかったんです。

 

イヤイヤ期というと、なんか、生意気な感じがしますよね。今思うと当時の私は、子どもの全ての仕草を、自分に対する嫌がらせだと感じていた節があります。

 

そうじゃなくて「反抗期」と言われると、自分にも思春期の思い出があり、あの理不尽な大人や周りの対するいらだちを、この子も今感じでいるのかと思うと、途端に気持ちが軽くなり、イヤイヤを可愛く思える余裕が出てきました。

 

客観的に、冷静に子どもを見る事が出来るようになり、周りから仕入れた知識を気長に実践する余裕が出てきました。

 

実際、効果があるなと感じたのは、

「時間がかかっても良いから、子どもがどうして欲しいのか理解してあげる」

「わかったら、それを言葉にして子どもに伝える」

 

の二点です。わかったらそれを言葉にして伝える。というのが重要で、

「◯◯してほしかったんだね。わかったよ。」と、頑張って伝えてくれれば、お母さんにはちゃんと伝わるよ、という事がわかると、子どもも安心して、かんしゃくを起こす必要がない事を理解する。とのこと。

 

どうせ言葉もわからないのに、ほんとかよ。と半信半疑でしたが、実践してみたところ、徐々に効果が現れてきました。

 

だいたい「◯◯がいや!」というのは「◯◯じゃなくて、◇◇がいい!」の場合が多く、そこをわかってあげると激しい癇癪が治まりやすい事がわかってきました。

 

ただその◇◇が良い!を理解するのが本当に難しくて、最初は全くわからず。

 

それでも根気よくやっていくうちに、少しずつ子どもの気持ちが読めるようになってきて、私だけがわかる言葉とか、私だけがわかる仕草などが増加。

 

子どもも子どもで、ただイヤダイヤダとだだをこねるだけでなく、私に気持ちを伝えようと努力してくれるようになったと思います。

 

そうこうするうちに、最初の頃のような全拒否モードが解除され、6割拒否くらいに落ち着いてきました。

 

この間、約3ヶ月ほどでしょうか。

 

気がつけば、外にも出かけられるようになり、ひっくり返っても以前のように恥ずかしくて慌てたり、取り乱したりせず、落ち着いて対応できるようになりました。

 

そしてよく周りを見れば、結構みんなひっくり返ってる。めっちゃ叫んでるし。全然うちの子だけではなかった事もわかりました。

 

PMSとイヤイヤが重なって、このままでは子どもに何をするかわからないと、旦那に有給とってもらうほど切羽詰まっていた時期が嘘のように穏やかな日々。

 

あれ、私、良いお母さんなんじゃないかな?これ絶対母親レベルあがったわ。などと調子に乗ったりもしていました。

 

しかし2歳の誕生日を目前に、この平穏な日々が、つかの間のナギ節であった事を思い知る事になります。

 

思ったより長くなったので、続きはまた今度書きますね。

ではでは。

 

 

 

 

 

 

子どもと、スマホ

こんにちは。

 

スマホ、またはタブレット

子育て中のママにとってそれは諸刃の剣なのではないでしょうか。

 

与えている間、子どもは非常に大人しく、じっとしているし、五月蝿くもない。

「一緒に遊ぼう、一緒にやろう、一緒に!一緒に!」「がしゃーん、どたばた、ぎゃーぎゃー」から、解放してくれる奇跡の道具。

 

私は、活用しまくってます。外出しない時でも、一回に20分位で一日に少なくとも1時間は見せていると思います。

 

特にPMS中の怒りに満ちた状態の時には、利用時間がどうしても増えます。

 

教えていない言葉を覚えていたり、歌を覚えたり、動画の影響を受けて、片付けをすんなりやるようになったり、自分で服を脱ぐようになったり(脱げないけど。努力するようになった。)

 

子どもって、母親がいくら努力しても全く進歩しなかったのに、他の大人とか、同世代の子どもとかの様子をみて、すんなり成長する瞬間がありますよね。

 

まだ保育園行かせてないし、ママ友もまだいないし、基本的には母親一人で子育てしている状態の私にとっては、youtubeの動画というのは、そういう部分を手っ取り早く補ってくれる物でもあります。

 

しかし一方で、どの育児書を読んでも、子どもにスマホはNG扱いされている事が多く、やれ目が悪くなる、やれ寝付きが悪くなる、やれ電磁波が悪影響、ブルーライトが悪影響・・・。

 

でもこんなに便利なのに・・・。一発で静かになるのに・・・。

本当に使ってはいけないのか・・・。

 

この葛藤に、私なりに結論が出たので、それを書こうと思います。

 

ニュース番組で、子どもとスマホの問題を取り上げているのを見たんです。

 

子どもが一人でスマートフォンタブレットを触っている時の脳の動き?を測定した映像が出ていたのですが、

 

脳の、動いている場所に色が着くタイプの測定器なのに、ほぼ真っ白のまま。

子どもは熱心にタブレットで動画を見たり、ゲームをしたりしているのに、やっぱり真っ白。

 

この状態というのが、眠っている時の状態に近いというナレーションを聞いて、色々と腑に落ちた部分がありました。

 

子どもにスマホを使わせているとき、途中で変なとこ押して動画が中断したり、電池が切れて見れなくなった時のイライラの仕方というか、ぐずり方が、

 

夜中におむつがぬれて気持ち悪いとか、おなかがすいちゃったとかで起きてぐずるときと全く同じなんですよね。

 

そういうことだったのかーと。

 

それで改めて、スマホいじってる時の子どもの表情をよく見ると、すごくうつろで、なんか変な顔なんですよね。

 

【子供が危ない!】半開きの口、力の無い目・・・テレビに釘付けの子供たちの表情が恐ろしい・・・

 

上記のサイトでは、テレビを見ている状態の動画ですが、うちの子も、この動画の子ども達みたいな表情をしているのに気づいて、ちょっとぞっとしちゃって。

 

そのニュースでは、専門家の人が、親が一緒に動画について話したり、ゲームをやったりすると、全然違うと説明しながら、実際に親が関わっている場合の脳の動きを映していたんですが、

 

めっちゃ色ついてるー。

めっちゃ脳、動いてるー!

 

さっきと同じ動画やゲームなのに、親がちょっと関わるだけで、こんなに違うとは!

 

早速、子どもにyoutube見せながら、色々話しかけてみました。

そしたら、お地蔵さんのように固まって、無表情だった息子が、一生懸命身振り手振りしながら、しゃべろうとするんですよね。

 

何回も見ているお気に入りの動画だと、「これどうなるのかな?」って聞くと、おぼつかないながらも説明しようとしたり。 もう目の輝きが全然違う。 

 

あぁ、これはもう、一人でスマホ触らせるのは極力やめよう。

 

と思った訳です。

 

しかし!そうはいっても便利!今となってはこの文明の利器を手放すのは堪え難い。

 

そこで、

子どもが大好きな動画を何度も一緒にみて、音声だけで動画の内容がわかるようにしておき、そばにいなくても音が聞こえていれば

 

「もうすぐバイキンマン出てくるね。やっつけられるかな?」とか

アンパンマン強いね。かっこいいね。」とか

 

声かけ出来るように修行。

 

「新幹線かっこいいね。みー(子どものあだ名)が持ってる新幹線全部持ってきて」

「同じのあるかな?」とか

 

「今、どんな風になってる?見せにきて」

 

とかいうと、喜び勇んで持ってくるし、見せにきてくれるので、両手が塞がっていても相手が出来て助かります。

 

自分で絵本眺められるようになったら、少しずつスマホの時間も減らしていけるかなと、今は絵本の読み聞かせ時間を増やしています。

 

スマホに子守りをさせるのではなく、スマホも使って子育てしよう。

便利な所は利用しつつ、悪影響にならないように工夫しながら、付き合っていこう。

これが、私なりの子どもとスマホの結論なのでした。

途中経過

こんにちは。

タイトルの通り途中経過です。

 

そろそろ、生理直後のハイな状態が終わって、いつもならちょっとずづダラダラしてくる時期に入っているのですが、

 

なぜか、今も元気です。

 

天気がいい日が続いているのもあるかもしれませんが、

PMS対策。少しずつ効果が出ているのでしょうか。

 

重点的に取り組んでいるのは、ストレッチです。色々調べてみたんですが、

 

肩甲骨の周りの大きな筋肉を動かすと、代謝があがって良いらしい。

 

ということで、肩をぐるぐる回してみたり、伸ばしたり、ひっぱったり、一日に何度が、意識して行うようにしています。

 

そして、お風呂上がりに部活でやってた柔軟体操を一通り。

ゆっくり時間をかけてやるようにしました。

 

それから、同じく意識しておこなっているのは、

水分補給です。

 

PMS時の頭痛や胸のハリは、むくみからきているようなのですが、体内の水分が足りていないと、逆にむくみがひどくなるらしいです。

1日1リットル以上は水分をとるように心がけています。

 

生野菜は相変わらずあまりとれていませんが、ご飯に野菜を大量に入れて作るようになりました。

 

今までは肉>野菜だったけど、今は野菜>肉。です。

 

生理中に、ブルボンのガトーレーズンにめっちゃはまって、一時期は危うかったですが、今は甘い物も控えて、子どもと一緒に1時間くらい散歩もしているし、少しずつ効果が出てきてくれると嬉しいな。

 

体重は全然減ってないけど。

ホットペッパーのイケメンに誘われて異世界に迷い込んだ話。

こんにちは。

キサラギ駅」?という、ネットのまとめ記事を読んで、異世界と言えばという話を思い出したので、今日はその話を書こうと思います。

 

 

あれは、まだ結婚前で、今の旦那と遠距離恋愛をしていた頃の話です。

真夏の暑い日の事でした。

 

サービス業で平日休みの旦那と、事務営業で土日休み私、ということで休みが全くかぶらず、2連休で会いに行っても、一緒に過ごせるのは夜だけという、通い婚状態だったんですよね。

 

その時も、昼前に旦那の仕事場近くについて、夜まで町でぶらぶら時間を過ごそうとしていたのですが、久しぶりの逢瀬だったのと、その時は3連休で行っていたので2夜連続一緒に過ごせるというのとで、テンションあがってたんでしょうね。

 

どうせなら、待っている間に美容室にでもいって、思い切りイメチェンをし、彼氏をびっくりさせてやろうかしら。

 

とか可愛い事を思いついた訳です。

 

早速そこら辺に置いてあったホットペッパーでいきなりでも行ける美容室を探していたら、小さい広告にめっちゃイケメンが載ってるが目に留まって、

 

いつもなら、

あんまりイケメンだと緊張して何も話せなくなるから、そこそこの人か、女の人がいい。と思うシャイガールの癖に、その日に限って、どうせやって貰うならかっこいい人がいい!!

 

とか思っちゃって。

今思えば既に異世界に誘われてたのかな。

 

その時いた場所から近かったし、初来店でカット+カラー+パーマのコースがかなり安くなるというプランがあるという事で、予約とって行ってみたんですよ。

 

美容室が入っている雑居ビルの入り口についた時点で、既に嫌な予感はしてた。

変だなー。嫌だなーってね。

 

最上階にある美容室の看板が一階にも置いてあったんだけど、なんか、

そこら辺で拾ってきたすのこを分解して看板っぽくしたよ。流木とか使ってみたよ。

フリーハンドで描いたよ。おしゃれでしょ。みたいな、海の家かな?みたいな看板で。

 

あれ?なんか、広告の雰囲気と違うな?とは思った。

あの広告だとどっちかというと、スタバみたいな、スタイリッシュなイメージだったけどな。って。

 

でもまぁ、まぁ、いいか。雰囲気はそんなに重要じゃない。

重要なのは、イケメンと、イメチェンだ。

 

そう思って、ボロッボロのエレベーターにのって最上階のお店に行く事にしました。

 

エレベーターが止まって、目の前がお店の入り口になってたんだけど、

その時点でね、帰ればよかった。

 

さっきの看板を、さらにごちゃごちゃさせた看板が出ていて、その前に、枯れかけたヤシの木みたいな観葉植物と、どこかの国の原住民が作ったっぽい不気味な木彫りの人形が多数、仲間になりたそうにこっちを見ている。

 

イヤーな感じがしてね。これはなんかおかしいぞと。

いつもの慎重な私だったら、この時点で帰ってた。まだ引き返せた。

 

でも残念ながらその時の私は、テンション高かった。恋する乙女だった。

 

もしかしたら、このゴテゴテした悪趣味なドアの向こうに、あの広告のイケメンがいるのかも知れない。ホットペッパー、ウソつかない。

 

そんな希望を捨てきれずにいたんですよね。純情ですよね。

とりあえずドアを開けてみよう。それから考えれば良いって。

何事もチャレンジだぞ!って。

 

で、意を決してドアノブに手をかけて、ぐいっと押しました。

 

中の様子を見た瞬間に、即閉めちゃえばまだギリギリ間に合ったかもしれない。

でも、閉められなかった。

 

ドアにはトラップがついていた。

 

カランカランってものすごい大きな音がする鐘がつけられてた。

 

すごい大きな音で、来訪者に注目を集めて、逃げられないようにするトラップだったんだと思うな。

 

多分、

悪い奴、即、斬る。みたいなノリで、

開ける、即、去る。

みたいなお客さんが相次いだんじゃないかと思う。その対策だったのかな。

 

とにかくそのトラップに見事引っかかった私は、奥のカウンターに座っていたおばちゃんに、いらっしゃいませーと言われてしまい、完全に退路を断たれちゃった訳です。

 

おばちゃんは、40代くらいで、

 

愛媛であった万博のキャラクターで、キッコロって知ってます?

おばちゃんは黄緑色のキッコロカラーの生地にキッコロの目と鼻と口が描かれた、

クソダサイTシャツを着てた。

 

昔付き合っていた人が、その万博のお土産に買ってきてくれて、「今度のデートで着て来てね」と言われて、あまりの嫌さに別れたくらいダサイTシャツだった。

 

 

 

手前のカット台には、白髪をオールバックにして後ろで束ね、変なアロハシャツとダメージジーンズに身を包んだ、50代くらいのおじさん(多分マイク真木を意識してる。以下:マイク)が、先客のお兄さんのカットをしてた。

 

一応、全体を見回してみたけど、あの広告のイケメンはいない。

30年前はイケメンだったんだろうな、と思われるマイクがいるだけ。

 

マイクが手に持っているのは、キラリと光るカミソリ。

カミソリですよ。美容室で。

 

先客のお兄さんは20代くらいで、この人も初めて来店したみたいだったけど、

お兄さんもトラップに引っかかり、逃げ切れなかったのでしょう。

やや引き気味にマイクとおしゃべりしてる。

 

「いやー、カミソリでカットなんて新鮮ですね。どんな感じになるのかなぁ・・・」

 

超田舎育ちの私は知ってた。

ある一定以上の年齢の美容師の中には、はさみの代わりにカミソリメインでカットする人々がいるという事を。

そしてカミソリでカットされた後は、尋常じゃないほどの枝毛が発生するという事を。

 

 

かわいそうなお兄さん。あなたもあの広告に騙されて・・・。

 

でもその時の私には、それ以上お兄さんの事を心配する余裕がありませんでした。

ドアの前から動こうとしない私に業を煮やしたのか、キッコロおばさんが私に近づいて来たから。

 

私は考えました。持てる全てを使って考えました。

とにかく早くこの場を離れたい。マイクには絶対に、この髪に指一本触れさせたくない。

 

「ご予約の方ですよね。今日はどうされますか?たしか、カットとパーマと・・・」

 

キッコロおばさんの言葉を遮って、とっさに口をついて出たのは、

 

「時間がないので、シャンプーだけお願いします」

 

嘘でした。時間はめちゃくちゃありました。

でも更に、

 

・同級生の結婚式のために昨日、地元に帰ってきた 

・せっかく帰ってきたからと、これから他の友達ともプチ同窓会をすることになった。

待ち合わせまで時間があると思い予約をしたが、思ったより時間がなかった事にたった今気づいたのでシャンプーだけお願いしたい。

 

と畳み掛けるように迫真の嘘を重ね、クーポンを見せるために手に持っていたホットペッパーを握りつぶしてバッグへ。

 

普段から嘘なんかついてもすぐばれる性格なので、心拍数がヤバい事になって、すごく汗だくだった思います。

それでなくても暑い店内だったし。

 

内装は、ドアの前の看板とかと同じ雰囲気で、多分、バリとかハワイとかモルディブとか、あの辺の南国リゾートを目指しているんじゃないかな。

 

本物のリゾートと違うのは、雑居ビルの最上階にあって、冷房が全く効いておらず、

通気が悪くて、涼しい風も吹き抜けておらず、

天井でぐるぐる回るファンだけでは、全く暑さを凌げていないという点。

 

南国テイストのラブホテルみたいな、薄暗いサウナがそこにはありました。

 

私の不自然な嘘に納得したのかはわからないけど、キッコロおばさんはそれ以上深く追求する事もなく、ニコニコとシャンプー台に案内してくれました。

 

幸いなことに、シャンプーはおばさんの担当のようで、ぬるいシャワーでザザっと洗ってもらい、あとはドライして帰るだけというところまで。

 

我ながらうまく切り抜けた!と完全に油断していた私は、

おばさんの奇襲とも言える襲撃を避ける事が出来ませんでした。

 

「せっかくお友達と会うんだから、軽くセットしましょうか?料金はシャンプーの分だけで大丈夫ですよ。」

 

おばさん、まさかの切り口から切り込んできた!

さすがにこの親切心を退ける十分な言い訳をとっさに考える事が出来ず、

 

「あ、はい、ありがとうございます」

 

と答えるしか無く。

 

もしかしたら、ダサイのはTシャツだけで、ものすごくおしゃれにセットしてもらえるかもしれない。

そんな淡い期待を胸に、懸命に雑誌を熟読するフリをし続け、

 

「終わりましたよー、こんな感じです。」

 

と言われて顔を上げ、目にしたのは

 

吉永小百合みたいな頭。

もしくは演歌歌手みたいな頭。

一言で表現するなら、昭和

 

「どうですか?」

 

と聞かれても

 

「清楚っぽくていいですね。」

 

と答えるしか無く。

あとはもう、2500円を払って、真夏の町中に生還した訳です。

 

振り向きもせずしばらく歩き、

燦々と照りつける太陽の、明るい日差しの中で我に返った時には

ほんの数十分前までいたあの雑居ビルの美容室での時間が、遠い夢の中の出来事だったかのように感じられ、

 

ものすごく面白いファンタジー小説を、熱中して一気に読み終わった後のように、

あるはずのない異世界に入り込んで、一通りの冒険を経験してきたかのような、

なんとも言えない感覚に襲われました。

 

この、変な髪型だけが、あの異世界が現実にあったと言う証・・・。

 

異世界では時間の流れ方も違うのか、体感的には2〜3時間経っているように感じていましたが、現実世界での時間ではまだ1時間と経過しておらず、

異世界から路地一つ向こうにあった美容室で、改めてカットとカラーとパーマやってもらって、髪型の方もなんとか平成に戻ることができました。

 

ところで、あのホットペッパーに載ってたイケメンは誰だったんだろう。

あれも幻だったのかな。

 

めでたしめでたし。

 

長いのにここまで読んで頂いてありがとうございました。

 

今が永遠に続けば良いのに。

こんにちは。久しぶりの更新です。

 

月のうちで、一番調子のいい1週間がやってまいりました。生理終了直後の一週間です。

 

どのくらい調子がいいかというと、以前仕事をしていた販売業では、1ヶ月の売り上げの半分以上をこの1週間で稼いでいたくらい、調子がいい1週間なのです。

 

個人的にこの時期をアップと呼び、PMS最盛期をダウンと読んでいます。

それ以外はノーマルです。

 

アップの時期はですね、本当に何でも出来るんですね。

 

家事の中で一番嫌いな洗濯物をほいほいできちゃうし、掃除機だって毎日かけるし、食器も溜めないし、子どもも毎日公園連れてくし、お花でも飾っちゃおうかしらって気分になるんですね。まぁ、それが普通の事なんでしょうけども。

 

ノーマルの時は、だらだらしてるので、洗濯物はある程度たまってるし、食器も晩ご飯の準備を始めるまで溜まってます。子どもの散歩も気が向いた時にしか行きません。

 

ダウンの時はですね、もう、だらだらとかいう次元を超越してるんですね。

洗濯物は積み上がること山のごとし。食器も晩ご飯の時に使う物だけを仕方なく洗い、むしろ晩ご飯を作らない事もあり、子どもの散歩も連れて行きません。どんなに天気がよくても。野に咲く花が揺れているのを見るだけでも気分が悪くなってくる一週間ですね。恐ろしい。

 

何より恐ろしいのは、アップの時に既にダウンがくるのがわかっているという事です。

 

このすばらしく調子のいい感じが、一ヶ月ずっと続きますように!いや、絶対に続かせてみせる!!と固く心に使っているのに、いざ生理前1週間がやってくると、やっぱり動けなくなるのが恐ろしい。

 

しかし今月はですね、具体的に、PMS対策に取り組んでおりますので、もしかしたらこれまでとは違う1週間になるのではないかと、期待しているのです。

これ、この一週間がほんと、少しでもましになってくれたらほんとに、人生が楽しくなると思うんですよね。頑張ろー。

 

 

 

 

 

 

普通の事を普通に出来るんですね。

 

 

食器。

こんにちは。

えー。今日はですね。PMSの話は書きません。

来月までは、たぶん平穏な日々なので、特に書く事がないというか・・・。

様々に取り組みはしてみますが、結果が出るのも来月だし・・・。

それまでは、徒然なるままに、色々思った事を書いていきたいとおもいます。

 

誰か、奇特な方が、読んでくださるといいなと思います。

 

今日は、食器についてです。

 

 

はじめに

前置きとして、

うちの旦那さんは転勤族です。

 

今日、久々に天気が良かったのでテンションがあがって、後回しにしていた子どもの写真を整理をしたんですが、そこでふと、あれ?この子にとってのふるさとってどこになるのかしら。と思いまして。

 

ふざけてんのかと突っ込みたくなるペースで転勤をさせる会社で、

妊娠中に転勤し、出産してからすぐに転勤し、その結果うちの子は

妊娠した場所、生んだ場所、育てている場所が全部違います。

 

妊娠中の写真や、生まれたばかりの子どもの写真をみながら、

 

家族の思い出の節目になった場所が全部バラバラで、

それぞれの場所には、おそらくもう二度と戻る事が無い、

 

という事実に、改めてそわそわした、損失感のような物を感じてしまったわけです。

 

食器

そこで先日、実家に帰った時にした、小さな発見を思い出しました。

それが本日のタイトル「食器」です。

(長いですよね。前置きが。ここまで読んでくださる方いるかしら。)

 

私が物心つく前から使われていた食器が、今も現役で使われているという発見です。

これって、地味にすごくないですか。

 

少なくとも30年以上、一つの家で同じ食器が使われ続けているということですよ。

ちょっと落としたら、粉々になるような食器が。

 

小さな小鉢だったり、大きなサラダボールだったり、5枚セットの2枚が割れて、別のセットの似たような2枚で代用しちゃったり、種類もバラバラで全く統一感の無い食卓を見て、私は心底安心して、温かい気持ちになったんですよね。

 

陶磁器が好きな母の事を、なんでただの皿にそこまでこだわるのだろうと思っていましたが、なんか理解できた気がしました。

 

食卓というのは、今も昔も団らんの場で、そこで使われる食器は、さながら「おじいさんの時計」のように、家族の嬉しい事も、悲しい事もみんな知っている存在なのです。

 

ふるさと

ちなみに私の実家がある場所は、住んでいる人の平均年齢が70歳を超えていて(多分10人位しか居ないけど)、いわゆる限界集落と言われる場所にあります。

 

高速道路を走っている時に、こんな場所に人住んでんの!?って山ん中に家が数軒建っていたりしますよね。その「こんな場所に人住んでんの!?」に住んでます。

 

一番若手だった私の両親も還暦を迎え、普通に考えればあと30年もしないうちに、ただ空き家だけがぽつぽつと残った、無人の集落になることでしょう。

 

そうするとやっぱり、私のふるさとも無くなってしまう訳です。

 

思えば昔の家族って、親がいて、いなくなったら子どもがその家や土地を受け継いで、その子達が親になったらまた子ども達が引き継いでって感じで、一本の樹みたいにずどんと構える「家」があり、親がいなくなった後でも、兄弟や親戚が集まる場所もあって、自分はここで生まれてここで育ったんだ!というふるさとってもんがはっきりしていたと思うんです。

 

でも今は核家族化して、子どもはたんぽぽの綿毛みたいに親元を遠く離れ、それぞれがそれぞれの場所で家庭を持って、

 

私のように、育った場所が山に戻る運命でなくても、親がいなくなってしまったら、帰る所は自分の家庭だけ、となる人も多いのかなと思います。

 

私にとってはそれが、自分にとってのルーツが途切れてしまうような気がして不安になったし、

 

転勤ばかりの私の子どもに至っては、

あなたにとっての、ふるさとの景色はなんですか?と聞かれた時に、どこの景色を答えればいいのかわからないんじゃないか、という不安を感じました。

 

それでも実家で、古ぼけて所々模様がすり切れた食器を見た時に、ちょっと安心したというか、ほっとしたんですよね。

 

この食器のあるところが私のふるさとだな。と。

 

私の家族はこれから先も、住む場所が変わるでしょう。

マンションを買う予定も、家を建てる予定も今のところないので、

最後まで借家住まいとなる可能性も高いです。

 

それでも、私の子どもに、そう思ってもらえる食器が欲しいな。

家族の節目には、必ず食卓の写真も撮ろう。

 

と、思った訳です。

 

まとめ

写真の整理は、一ミリも進まなかったけど、有意義な一日だったんじゃないかな。

だいたい子どもの写真て、なかなか削除できないんですよね。どんな下手なショットでも二度と見れない瞬間だと思うと踏ん切りがきかなくて・・・。

 

でわでは。今日はこの辺で。