つくしの、なれの果て。

こんにちは。

 

つくしと言えば、春の訪れを告げる植物の代表格ですね。卵とじとかにして食べることもできるらしいですが・・・。子どもの散歩コースにもつくしが顔を出していたので、「つくしだよー。かわいいね。」と言うと、あの独特のフォルムが気に入ったのか「パパのおみやげにする!」と言い出したので、ポケットに入れて大事に持ち帰ってきました。

 

帰宅した旦那につくしを見せて、家族でほっこりした後、あとで子どもにばれないようにこっそり捨てておこうと玄関の脇に置いたのが、数日前の話。

 

今日、そういえばつくし捨てるの忘れてたわ!と思い出し、玄関脇を見てみたら・・・つくしがあったはずの場所には、こんもりとした緑色の小さな森が・・・

 

あかん。これあかんやつやで。ラン♪ラン♪ララ♪ランランラン♪なってるで!

 

いったいつくしに何が起ったのか。胞子の苗床かよ。と思って調べたら、ほんとに胞子の苗床だったらしいですね。あれ。

 

つくしは、スギナというシダ植物が胞子を飛ばすために出すやつで、胞子を跳ばし終わると、全然別の姿になるんですって。それの姿がこちら。

 

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・・・誰!?あんた誰!?

全然知らなかった。つくしが最終的にこんなことになるなんて・・・。つくしはつくしのままで、春が終われば静かに枯れるものだと思ってた。正直つくしに夢みてた。

 

つくしの先端の、あのぎゅっとしまった部分には、緑色の胞子が大量に詰まっていて、うちの玄関先で森になっていたのは、跳び散り損ねた胞子の固まりだったようです。

 

この胞子というのもまた、なかなかユニークで、動くんですって。踊ってるみたいに。それがこちら。

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めっちゃ動いてる〜。植物なのに動いてる〜。湿度の関係でのびたり縮んだりしているようですが、植物にこんだけ動かれると動物の立場が無いですよね。

 

なんか、むかーし生物の授業で習った覚えがありますが・・・。シダ植物の胞子。関連動画はお勧めしません。すごく気持ち悪かったです。

 

やー。侮り難しつくし。まさかあのつくしがこんな生態だったとは・・・あのとんがりぼうしの中に、こんなヒュルンヒュルンを隠していたとは・・・。

 

なんか、あれだな。つくしを見る目が変わっちゃったな。もう今までみたいに、春を感じるかわいい植物としては見れないな。これが大人になるということか。うちの子にもこんな瞬間がくるのかな。

 

というか、これってもしかして常識ですか?みんな知ってる?知っててつくしのことかわいがってる?・・・みんな大人だな。大人なんだな。